本題に入る前に高齢者施設の建物とケアの歴史を簡単に説明します。 建物と歴史のケアについては ≪01_z/nagare_1.pdf≫ をclick 一言で云うと、ケアの質・建物共『物扱い』から『人』としてみる時代に移行したのです。
◇認知症と疑うときはどんな時?◇ 『認知症』と『物忘れ』は違います。たとえばこんな例えがあります。『昨日何を食べたか?』忘れるのが物忘れ 『昨日食べたこと事態を忘れる。』のが認知症と言われています。
わたしも専門家ではないので確約はできませんが、認知症と疑う実例とそのきっかけを簡単に言いたいと 思います。
Ⅰ:疑う事例 ①実家に帰った時に冷蔵庫の中をのぞいた時、同じような商品がたくさん山積みになっている。 ②特に女性ですが、財布や鞄に対する執着心が強くなってきた。 ③今までやっていた趣味に興味を示さなくなってきた。 ④感情表現が出来なくなってきた。もしくは逆に著しく感情的になってきた。 ⑤会話が長続きしない。理論的な会話ができない。
ⅱ:きっかけ ①大事な人が亡くなった。(夫もしくは妻が亡くなった。) ②長年勤めあげた会社を退職した。 ③上記を含めて周辺の環境ががらりと変わった。 ④高齢になっての転倒骨折等の怪我そして病気。
◇おかしい?と思った時は◇ 本当は、疑ってすぐ専門医のもとで診察や血液検査、さらにMRI等画像診断を行うことが最重要です。 しかし、自分が認知症と認めるのが不安になるのか?なかなか専門医に診てもらうのをためらう人が多いのが 現状です。 認知症予防で大事なことは早期発見です。検査の結果、認知症手前の『軽度認知症障害(MCI)』という結果 であれば、適切な治療・投薬などにより、14%~44%で進行を遅らせ、又は阻止することができるといわれて います。しかし、放置すると50%の割合で5年以内に認知症へ移行してしまいます。 だからこそ家族の皆さんも大事な人の診察・検査をためらいなくして欲しいと思います。 *認知症は特別な病気ではありません。85歳以上で60%の方、92歳以上で90%以上がなるといわれています。
◇主な認知症の種類◇
◇要介護認定の流れ◇ 要介護認定の希望者が住んでいる市区町村の窓口で申請します。受付窓口の名称は市区町村によって 異なるので、Webサイトや問い合わせで確認しましょう。家族が遠方で住んでいるなどの事情で窓口に出向く ことが難しい場合は、地域包括センター、あるいは、居宅介護支援事業者に申請を代行してもらうこともできます。 *印鑑及び次の書類が必要です。 ①『介護保険要介護(要支援)認定申請書』 ②介護保険要被保険者証 ③『主治医の意見書』 Ⅰ:申請書、介護保険被保険者証などの必要書類提出。 Ⅱ:市区町村の訪問調査(地区町村担当者及び委託されたケアマネジャー) *本人に聞き取り調査がありますが、困ったことをよく聞きます。明確な認知症であるにもかかわらず 軽度の場合、初対面の人と案外しっかりした対応をすることが多いそうです。 Ⅲ:一次判定は聞き取り調査と主治医の意見書から判定されます。 Ⅳ:1次判定の結果、主治の意見書、その他の書類により、介護認定審査会(多数)が、要介護認定区分の 判定を行います。
◇認知症の人と家族会の活動◇ 家族が認知症になったときは不安や混乱が生じ、途方に暮れてしまうこともあると思います。 そんなときは一人で抱え込まないで『認知症の人と家族会』に気楽に相談して悩みを共有・共感・受容して もらうことが大切と思います。 ここで、わたしも参加している『公益法人 認知症の人と家族の会岡山支部』をご紹介します。 ≪https://www.alzheimer-okayama.com/≫ 詳しくはHPをご覧ください。 家族の会の活動は主に【電話を含む相談】【つどい】【交流活動】【啓蒙活動】です。 また、岡山支部は外郭団体に『NPO法人・ライフサポート』があり、認知症グループホームや 小規模多機能施設に対して外部評価機関を行っており、認知症の人たちの、ホームでの暮らしが生活が少し でも豊かになるよう頑張っています。 わたしも過去には外部評価員をしていましたが、その時の経験が今の仕事に活きています。しかし、残念 なこともあります。施設を経営されている事業者の中には、外部評価員が家族の会の方々がメンバーなので、 厳しい評価は困ると・・『怖れる。警戒する。』 声も一部あることが悲しいですね。実際はみなさん施設側が より良くなって欲しい気持ちだけなんです。 わたしも・・外部評価行ったときは施設のハードには一切触れませんでした。
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||