設計の考え方
わたしたちの設計の大きな特徴は大きく分けると4点あります。
1点目は無機質な空間より有機的
な温かい空間を目指しています。具体的には、バランス良く明るい木
材を取り入れることや、人間のスケールを大切にした『ほっとするような』空間を大事にしています。
2点目は外観についてです。よく有名建築家が設計するような前衛的な建築を設計することはあまりあり
ません。「やろうと思えば出来ますが(笑い)」周辺状況にはよりますが、具体的にはただの三角や四角い
箱のような幾学的かつ威圧的な設計ではなく、屋根や深い軒や庇等を設けて、地域周辺の建物に溶け込
むような柔らかい建築を目指しています。同時に、屋根や深い庇や軒は建物の長寿命につながります。
3点目は建物を使う利用者が満足するようなものをつくることです。どのような分野でも『顧客満足度の向
上により収益を上げる。』ことは常識ですが、高齢者やこどもたちの施設を運営する事業者の中にはその
意識が低い方もいらっしゃるように思います。
これからは人口も減り、社会福祉の分野でも競争が厳しくなると云われています。だからこそ、利用者、
そして、利用者家族の満足度をあげることが今後ますます重要になると思っています。
4点目はコストを意識することです。顧客満足度をあげるためには良い設計をしなければなりません。
『コスト』と『良いもの』を並べれば矛盾があるようにみえますが、それは設計者の創意工夫と能力で両立
できるものと考えています。
具体的には、『施工面積のコンパクト化』と『汎用資材の採用』、そして、『利用者が使わないお部屋の簡
素化』などコストダウンの手法を多岐にわたって持っています。
そのほかにも、発注形態の工夫等もあります。ただし、これは『安かろう。悪かろう。』の温床にもなりうるた
め注意が必要です。
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