福祉建築は剱持設計にお任せ下さい
わたしたちの理念

 

  基本理念

   1 :『人を第一に考えた』温かい空間をつくります。

   2 :『周辺地域を活かす』ものをつくります。

   3 :『建物利用者の満足度』をあげ事業を手助けします。

   4 :『コスト意識』をもって取り組みます。

 

 より良い住環境を目指して  ◇施設でなく、住まいを◇

 高齢者介護施設は、30年前は集団ケア「もの扱い」の時代で、建物は病院をモデルとして設計されて

いました。 しかし、2000年には介護保険が施行され行政措置から社会保障制度に大転換し、個別ケア

『人としてみる』時代を迎えました。

 わたしは30年以上前に『きのこエスポアール病院』佐々木院長とのご縁から、『認知症の人』に出会いま

した。やがて、スウェーデン研修や認知症の方々との触れ合いを通じ『施設から住まいへ』という表面的な

言葉だけでなく、『母をいれたい。』『自分が入りたい。』等・・心の部分の大切さを学んだ気がします。

 それからは、施設に泊まり込んで利用者と過ごしたり、様々な検証を重ねつつ、『利用者にとってより良

い住環境』を目指してやってまいりました。そんな中、利用者家族から『このような施設を探していました本

当にありがとう。』と言われた時の嬉しい気持ちは忘れることができません。  

より良い住環境を目指して

 

 健やかに育つ環境を   ◇通って楽しくなる保育園◇

 わたしたちが保育園やこども園の設計を本格的に始めたのは約5年前からです。正直に言うと高齢者設

と比べ、こどもたちの建物の実績は多くありません。高齢者施設にも明るい『社会福祉法人 八幡福祉会』

中塚理事長と、全国の見学を含め共に試行錯誤しスタイルを築き上げました。

 高齢者施設は病院建築が起源になっていますが、保育園は小学校建築が起源になっています。

『わたしはこども時代、勉強が嫌いなこともあり、小学校建築のような校舎に通うことが正直苦痛に感じたこ

ともあります。』

 そこで、わたしたちは今まで蓄積した基本理念を踏襲するように努め、『温かい空間』そして、『学校施設

を感じさせない、また、建築家独特の前衛的になりすぎない。』家のように身近に感じられる建物を目指し

ました。子どもたちや、子どもたちのお母さんが、通って楽しく感じるような『ほっとするような』空間をつく

っていきたい。と思っています。

健やかに育つ環境を

 

 設計の考え方

 わたしたちの設計の大きな特徴は大きく分けると4点あります。

 1点目は無機質な空間より有機的 な温かい空間を目指しています。具体的には、バランス良く明るい木

材を取り入れることや、人間のスケールを大切にした『ほっとするような』空間を大事にしています。

 2点目は外観についてです。よく有名建築家が設計するような前衛的な建築を設計することはあまりあり

ません。「やろうと思えば出来ますが(笑い)」周辺状況にはよりますが、具体的にはただの三角や四角い

箱のような幾学的かつ威圧的な設計ではなく、屋根や深い軒や庇等を設けて、地域周辺の建物に溶け込

むような柔らかい建築を目指しています。同時に、屋根や深い庇や軒は建物の長寿命につながります。

 3点目は建物を使う利用者が満足するようなものをつくることです。どのような分野でも『顧客満足度の向

上により収益を上げる。』ことは常識ですが、高齢者やこどもたちの施設を運営する事業者の中にはその

意識が低い方もいらっしゃるように思います。

 これからは人口も減り、社会福祉の分野でも競争が厳しくなると云われています。だからこそ、利用者、

そして、利用者家族の満足度をあげることが今後ますます重要になると思っています。

 4点目はコストを意識することです。顧客満足度をあげるためには良い設計をしなければなりません。

『コスト』と『良いもの』を並べれば矛盾があるようにみえますが、それは設計者の創意工夫と能力で両立

できるものと考えています。

 具体的には、『施工面積のコンパクト化』と『汎用資材の採用』、そして、『利用者が使わないお部屋の簡

素化』などコストダウンの手法を多岐にわたって持っています。

そのほかにも、発注形態の工夫等もあります。ただし、これは『安かろう。悪かろう。』の温床にもなりうるた

め注意が必要です。