中野けんせいえんは以前よりある「健生園」の建替えとして、新たな敷地に竣工した建物である。１階にデイサービスやショートステイ、１～４階に特養１１ユニットを配置し、延床面積6,000㎡を超える大規模な施設となった。

　新たな試みとして、利用者が気軽に非日常の時間を過ごせるようなラウンジをつくった。ラウンジは４階の眺めを活かした開放的でシックな空間に設計しており、施設内とは大きく雰囲気を変えている。

　施設内ではどうしても利用者の生活が単調になりがちだが、本来は私たちの普段の暮らしと同じように日常生活と非日常生活の両方が必要である。今後も施設内で暮らす利用者がより豊かな生活が送れるよう工夫を続けていきたい。