５．広島市公募要綱について

剱持

で、これが広島市の公募で。広島市は広域で募集するんですよ。

妻井

あ、広域で募集するの？

剱持

そうです、広域なんです。それで3０5人分。

妻井

ほう。広域というのはどの規模？

剱持

広島市全体です。だから、305人分のうちで、色んな法人が立候補しますから、1000人分くらい立候補があるんですよ。そのなかで305人を決めるんですよ。

妻井

で、その選んだ候補地と出てきたものについて地区の配分は、広島市？県が決める？

剱持

市が決めます。得点配分表がこちらです。

妻井

持ってきた地域がかぶったりすると、市が適正に決める。

剱持

あるんですよここに。ダブった場合、プラス点がつかないんですよ。ダブった場合が5点あげませんと。1.5km未満の場合は2点しかあげませんと。近い場合は、だめですという項目があります。

妻井

採点は選定基準を満たす点数を出すわけか。なるほど。分かる分かる。

剱持

それで決めていくんです。それで、1000人分から305人に絞る戦いが始まるわけです。

妻井

そうじゃろね。

剱持

このお客さん、最近政治力働かないって言われてました。

妻井

はあ、こういう点数でやられると。

剱持

これインターネットでオープンになってるんです、全部。

妻井

選定基準はこういう風に決めてますとね。そりゃそうじゃろねえ。だから、行政としては、採点して点数の高いところから選びましたと。

剱持

そうすれば、もう何も言えないわけですよ。建築のハードのことも、こうずっと決まってます。

妻井

これも、点数出しとん？そりゃ賢いなあ。

剱持

項目がここにずらずらずらずらっと、建築の方もこのあたりにあります。

妻井

ははあ、これまで入っとる。「職員配置について、基準を上回る数の職員や専門職の配置が計画されているか」ああええな、これは。

剱持

でも、施設がｵｰﾌﾟﾝした後で検証していたら大したもんですが・・それはわかりません。

妻井

検証は大事だよ。しなければ問題だな。

剱持

それからここに。それで建築のほうも、施設設備が35点ぐらいあるんですけど、そのなかの細かい基準というのがここにあるんです。

妻井

形状があるんじゃな。それから日照。なるほど。

剱持

その代わり、変なところもいっぱいあるんですよ。共同生活室は広ければ広い方がよいとか。

妻井

ああ、これだ。

剱持

おかしいでしょ？で、個室も広ければ広いほど良いとか。だから、変なのもいっぱいあるんですよ。だから、ここに赤字で心地よい広さとか、プライバシーある位置とかね、自分で勝手に付け加えているわけですよ。

妻井

なるほどね。

剱持

さっきの井上さんにも、メールを送り何とか行政を指導してくださいなと訴えてみたり。しかし、広域の場合は、これだけまとめないと勝てないんですよ。（プロポ資料）

妻井

これは、どれ？さっきの広島の？

剱持

そうです広島の。これだけやらないと点数良くならないという。もう、大手のゼネコンとか、大手の設計事務所じゃないとできないですよ。こういうの。

妻井

これは貰ってきたの？

剱持

これはうちでつくったのです。勝ったプレゼン資料です。

妻井

あ、勝ったんかな。はあ、すごいなこれは。へえ。

剱持

で、さっきの敬世会ってあったでしょう。さっきの写真のやつ。これも一応ね、地域密着型で、生活圏域別決まっていたんですけど、お客さんがここの生活圏域のお客さんなんですけど、違う法人も立候補するって噂が入り・・・

妻井

この近くで？

剱持

そう、この生活圏域で。それで、どうも2つの争いになるっていう噂になって。負けたらあかんと、こんな風に出したわけです。

妻井

へえ。

剱持

でも、フタを開けたら結局居なかった。とゆう笑い話です。

妻井

でも競争相手がいたらまあ、プレゼンが勝負じゃわな。

剱持

そうです。でも、こういう平面プランが分かるお客さんじゃないとできませんからね。

妻井

そりゃ、そうじゃ。

剱持

共同生活室を角にして、一番いい場所で、光と風が通る、一番居心地のいい場所を持っていくという。

妻井

なるほどねえ。

剱持

プライバシーのない収容所タイプでは、いけませんから。お客さんが理解してくれないと、これはちょっとできません。このプランだと管理が難しいと言うお客さんもいるでしょうし。多分。

妻井

それもまあ、あるわな。

剱持

これは坂出ですから・・この辺に、讃岐富士があるんです。讃岐富士が見えるように共同生活室を設けて。

妻井

窓もつくったわけか。ここらへんにな。

剱持

そうです、こちらに讃岐富士が見えるように。で、表紙はこれにしたわけです。（敷地から見た讃岐富士の写真）

妻井

なるほどなあ。こういうことをしよるんじゃな。

剱持

しかし土地を手当てしたものが、こんな（比較特養資料）金のかかるだっ広いのをつくるわけですよね。多分、お客さんは素人だから、分からないんですよ。

妻井

そりゃ、事業者は分からんわ。

剱持

この比較資料を持っていったら分かると思いますけどね。

妻井

ああ、わかるわかる。ほお、がんばっておられますな。